私は本当に好きでした

当時の彼との歳の差は35歳でした。簡単に言えば彼からすると私はアクセサリーのような存在でしたが、私の心の中は純粋に「好き」で溢れてました。
きっかけは、高級クラブで働く友人に頼まれてバイトをしてた時にその方と出会いました。
いかにも成功者という雰囲気が漂う方で、オシャレでダンディというのがピッタリでした。
お店では指名制度はないのですが、いつも隣に来るように言われ慣れない職場で働く私にとっては特に接客しなくてもよかったのでラッキーと思える席でした。
そのうち食事に誘われるようになり、高級なお店に連れて行ってもらったり、ベンツで送り迎えをしてくれるようになったり、本当にいい人だなと思った矢先にホテルに連れていかれました。その日から私はその人にとって都合のいい女になったと思います。
一見、喫茶店でお茶や一緒に食事などをしてデートのようですが、その人は私に相談事や自分の事をほぼ話しませんでした。
会うたびにお財布から札束を取り出し渡してきましたが、そのお金より私はその人と一緒にいれる事が嬉しかったのです。
自由な人だったので日の出もまだな暗いうちに呼びだされる事もありましたが、それでも嬉しかったです。
ある日の事、私の車でホテルに行った時の事ですが、ホテルから出ると私の車がカギか金属のなにかで傷つけたような傷が車の周りあちこちについてたのです。
警察に届けようとするも止められて彼の知り合いの車修理屋さんで修理をしてもらいましたが、後にわかった事ですが、その傷をつけたのは同じ高級クラブで勤める女の仕業だったのです。彼の隣に私、その反対側に座っていた女も彼と付き合っていたのです。
その時、私は本当に都合のいい女で彼にとってはアクセサリーの1つだったんだなと実感した瞬間でした。
別れを告げましたが、考え直せと言われ、その女の影が気になり 私かその女か選ぶようにせまると、その女と別れると言ってくれました。
その言葉を信じるように私は彼との関係を続け、相変わらず会うたびに札束を渡してくる彼でしたが、いい大人なのに本当に純粋な人で嫌いになんかなれませんでした。
彼にはまだ若い奥様がいます。そしてその奥様との間にまだ小さな子供もいます。
奥様に悪いと思いつつも大好きで仕方なかったのです。
2泊3日の旅行に誘われた時、本当に嬉しくて何を着ようか1日中迷いました。
当日、急な仕事があるので仕事場の近くで待ち合わせをする事になったのですが、私は待ち切れずに仕事場の入り口まで行きました。
そして彼と別れたはずの女が一緒に歩いてきます。
その仕事場と言ってた場所は別れたはずの女のマンションだったのです。
何も言わず泣きながら私は家に帰りました。
彼にとっては私はペットか、それ以下だったのかもしれませんが、それでも私は大好きでした。